生活習慣病とEDの関係
ED(勃起不全)は「年齢のせい」と思われがちですが、実際には生活習慣病との深い関係があります。
泌尿器科で排尿トラブルの治療されている方は、糖尿病や高血圧など生活習慣病の基礎疾患をお持ちの方がいらっしゃり、それらがEDの発症や悪化に直結するケースが少なくありません。
ここでは、EDと生活習慣病の関係をわかりやすく解説し、治療や予防の観点からも整理していきます。
EDと血管の関係
勃起は「血流」「神経」「ホルモン」が正常に働いて初めて成立します。
特に大切なのが陰茎の血管です。
- 性的刺激を受ける
- 血管が拡張し、血液が陰茎に流れ込む
- 静脈が圧迫され、血液が留まることで勃起が維持される
この流れが少しでも障害されると、十分な硬さが得られなかったり、途中で萎えてしまいます。
生活習慣病の多くは、まさにこの「血流」を妨げる要因となります。
糖尿病とED
糖尿病はEDのリスク因子のひとつです。
糖尿病患者数は全国的に見ても多く、EDで受診される方の背景に糖尿病が隠れているケースは少なくありません。
糖尿病がEDを引き起こすメカニズムは以下の通りです。
- 高血糖により血管内皮が傷つき、血流が悪化する
- 神経障害が起こり、性的刺激の伝達が鈍る
- 男性ホルモンの低下を伴うことがある
統計的にも、糖尿病の男性はEDを発症する確率が2〜3倍高いとされています。
また、年齢が若くても糖尿病があるとEDが進行しやすいのも特徴です。
高血圧とED
高血圧もEDと密接に関係しています。
血圧が高い状態が続くと血管の柔軟性が失われ、動脈硬化が進み、陰茎への血流が不足します。
さらに注意すべきは、降圧薬の副作用です。
一部の降圧薬は勃起機能に影響を与えることがあり、「薬を飲み始めてから勃起が弱くなった」というケースもあります。
ただしすべての降圧薬が影響するわけではなく、医師と相談すればEDに配慮した薬への変更が可能です。
脂質異常症とED
コレステロールや中性脂肪が高い状態もEDの原因となります。
脂質異常症では血管内にプラークが蓄積し、動脈硬化が進行します。
動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞のリスクだけでなく、陰茎動脈の血流障害を引き起こし、EDの発症につながります。
実際に「EDは動脈硬化の初期サイン」と言われることもあります。
肥満・メタボリックシンドロームとED
肥満やメタボリックシンドロームもEDと強い関連があります。
- 内臓脂肪が蓄積するとインスリン抵抗性が高まり、糖尿病を引き起こす
- 血圧や中性脂肪が上昇し、血管が傷む
- 男性ホルモンの分泌が低下し、性欲減退を招く
大阪府門真市のやすだ泌尿器科クリニックでも、メタボ健診で肥満の指摘を受け、その後EDを自覚して泌尿器科を受診する方は少なくありません。
心臓病とED
EDはしばしば「全身の血管トラブルの警告」として現れます。
陰茎の血管は心臓や脳の血管より細いため、動脈硬化の影響が早期に現れるのです。
- EDが出てから数年後に心筋梗塞や脳梗塞を発症するケースもある
- 海外の研究では、EDは心血管疾患の独立したリスク因子とされている
つまり、EDは単なる性機能の問題にとどまらず、命に関わる病気のサインである可能性も否定できません。
生活習慣病改善がED改善につながる
生活習慣病とEDは表裏一体です。
逆に言えば、生活習慣の改善がEDの改善につながることも多いのです。
- 禁煙
- 適度な運動(ウォーキング、筋トレ)
- バランスの良い食事(塩分・脂質を控える)
- 十分な睡眠
- ストレスマネジメント
これらは動脈硬化の予防につながり、ED治療薬の効果を高める効果も期待できます。
当院での受診のメリット
泌尿器科ではEDと生活習慣病の関わりについてよく知っていますので、
EDをきっかけに糖尿病や高血圧が見つかり、早期に治療が始まるケースも少なくありません。
「EDの相談をしたら生活習慣病も改善できた」という患者様も実際にいらっしゃいます。
ED治療は、男性の健康全体を守る入り口とも言えるのです。
他の医療機関との連携
泌尿器科ではED治療だけでなく、排尿トラブルに関連する生活習慣病(糖尿病や高血圧など)の管理や治療を行うことがあります。たとえば、糖尿病に伴う頻尿や、前立腺肥大症に関連する高血圧など、泌尿器科疾患と基礎疾患が深く関係している場合です。
一方で、糖尿病そのものの血糖コントロールなど、より専門的な治療が必要な場合には、糖尿病内科などの専門医と連携して対応するのが一般的です。そのため、検査結果によっては、適切な専門医や高次の医療機関をご紹介することもございます。
ED治療薬と生活習慣病
PDE5阻害薬(バイアグラ・シアリスなど)は、血管を拡張して血流を改善する薬です。
そのため、糖尿病や高血圧の患者様でも安全に使用できるケースが多いのですが、以下の点には注意が必要です。
- 狭心症治療薬(ニトログリセリン)との併用は禁忌
- 重度の肝障害・腎障害がある場合は使用できないことがある
- 服薬中の降圧薬によっては注意が必要
必ず医師が全身状態を確認した上で処方しますので、自己判断での使用は避けましょう。
まとめ
・EDは糖尿病・高血圧・脂質異常症・肥満など生活習慣病と深く関係している
・EDは動脈硬化や心臓病のサインとなることもある
・生活習慣の改善はED治療にも有効
大阪府門真市のやすだ泌尿器科クリニックでは、EDと生活習慣病をあわせて診る体制が整っている
ED治療は「健康全体を守るための第一歩」となり得ます。